GOSICK RED

書誌情報

文庫版2016年9月25日発売!!

GOSICK RED

ヴィクトリカと一弥、あの名探偵コンビが装いも新たに帰ってきた!

1930年、ニューヨーク。私立探偵と新聞記者として新しい暮らしを送るヴィクトリカと一弥。ヴィクトリカがギャング連続殺人事件の調査を依頼される一方で、一弥は「心の科学で人々の精神的外傷を癒す」というボレイド博士のもとに取材に向かっていた。
場所も犯行手口も犯人像も全く異なる連続殺人事件の謎と、カウンセリングによる夢診断の不思議。
やがて二つの事件は繋がり、恐るべき陰謀へと変貌する――。

文庫版
発売日:2016年9月25日
価格:691円(税込)

購入する電子書籍を購入する

作品紹介

ジュブナイルの枠すらも超えた、とびきり魅力的な主人公(図書館塔に君臨する天才美少女と「死神」とあだ名される東洋人少年!)と、壮大な歴史観でたちまち多くのファンを獲得した「GOSICK」シリーズ。2011年には2クールのTVアニメが放映され、併せて「幻」と言われた完結編が刊行されて読書界の話題を席巻しました。
あまりに完成度の高いグランド・フィナーレを迎えたが故に、続編はありえない、と言われていた作品が奇跡の復活を遂げました。
今回の舞台は、なんと、虚栄と享楽の都市、禁酒法時代のN.Y!
ヴィクトリカと一弥の新たな冒険が始まります!

絶賛の声、続々

あの二人が帰ってきた! それだけでもう感無量です。
ガルボ・ボスの事務所へ行くときに久城がヴィクトリカを守ったり、図書館の地下通路でヴィクトリカが久城の手を握ったり二人とも互いに守り守られ、互いを想い合ってることが言動の端々から伝わってきました。
そんな二人がギャング連続殺人事件の謎解きをするわけですが、さすがは灰色狼の末裔。いつもながらヴィクトリカの推理力は圧巻です。意外な犯人の共通点、黒幕の正体……。鮮やかに事件の謎を紐解いてくれました。
目の前にその景色が浮かぶような巧みな文章力のせいで、読めば読むほど物語にぐいぐいと引き込まれ、ページを繰る手が止まらない! 気がつけば、夜通し読み続けてました。こんなに夢中にさせられる作品、めったにありません。
女性10代(学生)

一昨年、角川文庫で完結したGOSICKシリーズの続編ということで、また久城とヴィクトリカのコンビの新たな謎解きが読めるということで、終始ワクワクして読めました。ヴィクトリカの言い回しや久城の従者っぷりが、相変わらずでした。序盤は、ヴィクトリカや一弥の近況把握にすこし戸惑いましたが徐々に引き込まれていき、一気に読んでしまいました。自分でもこの事件の犯人は誰?とか考えながら読みましたが、一弥同様全く分からず、一弥と一緒にヴィクトリカに怒られている感じでした。
自分も2人の謎解きに参加しているかのような感じで、とても楽しめました。またGOSICK の素晴らしい世界観に触れることができてとても嬉しいです。GOSICKシリーズのファンには堪らない1冊です!
男性10代(学生)

一新された世界で巻き起こる新たなGOSICKWorldとても楽しかったです!
久城とヴィクトリカのかけあいにほっこりとしながら、NYという広大な舞台で巻き起こる事件に惹きつけられました!舞台の把握に少し手間取りましたが、緻密に表現されるNYの世界は読んでいてとても引き込まれます。あと、ミステリーとファンタジーの融合が上手く今回もあっと驚かされました!
男性10代(学生)

大好きなゴシックシリーズ、こうして続編を読むことができて本当に嬉しいです。
今回の舞台はニューヨーク、ギャング連続殺人事件の謎に挑むということで。
これまでとはひと味違うスリリングな展開に、すっかり夢中になってしまいました!
新たな敵の正体、すごく気になります。そして一弥とヴィクトリカの相変わらずのやりとりには、思わず微笑んでしまいました。まだまだ物語は序章といった様子。今後の展開が楽しみです!
女性10代(学生)

GOSICKシリーズが終了して2年6ヶ月まさかの復活に大喜びしてしまいました。肝心のGOSICK REDの内容はシリーズの時とまったく変わっておらず久城君とヴィクトリカの掛け合いも最高で、学園やヨーロッパからアメリカの都市ニューヨークと舞台が変わり、二人とも子供から大人へと成長して、状況は完全に変化したものの話の面白さ自体はまったく変わっておらず最高の作品のままでした。
男性10代(学生)

大好きな『GOSICK』の久城くんとヴィクトリカが帰ってきた。それだけで世界が綺麗に見えるくらい嬉しかったんです。いざ読んでみたら、自分も『GOSICK』ワールドに帰ってきた、という気持ちになりました。大人になって、新大陸に渡っても、ヴィクトリカの美貌や可愛らしさ、久城くんの心優しさは、これまでと何も変わっていませんでした。
変わらなかったものはもっとあります。不気味で妖しいプロローグ、地に足が付いていながらもどこかコミカルなストーリー、灰色狼の〈知恵の泉〉の冴え。舞台やキャラクターが少しくらい変わってもヒビが入る事はない堅牢な物語。またこの世界に浸ることができて、幸せでした。
女性10代(学生)

本当に久々の「GOSICK」、どうなるかな……?という思っていましたが、とても面白かったです。
REDというタイトルの意味もすぐに納得。できればこのお話を武田日向さんがイラストにして下さったものを見てみたいと思ってしまうくらい鮮やかで絵が浮かびます。
ヴィクトリカの推理は相変わらずかっこよく、今回はいつもよりどこか一弥がたくましかったような……?ボレイド博士はとても魅力的で今までの「GOSICK」の中でもかなり上位にくるキャラクター。
お約束な終わり方には続編を期待してしまいます。
女性10代(学生)

ヴィクトリカと久城くんの微笑ましいやりとりを再び見ることができ、とても嬉しく思います。ニコやベンジャミン刑事など、ふたりの周りを囲む登場人物たちも個性豊かで面白
く、彼ら彼女らに引っ張られるように、一気に読み終えてしまいました。気になる伏線や設定がまだまだ残されているように思えるので、ぜひとも続編を期待します。
女性20代(学生)

前シリーズまでの作中に漂っていた抗えない運命に何とかして立ち向かおうとしていく悲壮感が新大陸の風にあてられ軽妙さとドキドキに変わってしまったかのようです。
単純にミステリとして読むのも良し、ヴィクトリカと久城の生活にニヤニヤするも良し、楽しみ方は無限大の作品でした!
男性20代(学生)

とっても面白かったです!!!
最後に一つの事件がとても大きな事件に発展していって、その事件を解決する間に7年前の人物のことが出てきたりと様々なところに伏線があって、気づくたびに楽しい気持ちで溢れてました。
また、ヴィクトリカと一弥の関係は聖マルグリット学園にいた時と全く変わってなかったので思わず笑ってしまいました。いちゃつくこともなく、一弥がヴィクトリカのために一生懸命尽くすことが二人のペースにとても合っているんだろうなと感じました。

最終的に、私たち読み手もヴィクトリカと同じように、混沌の欠片を集めて欠片の再構成ができたので、読み終わった後とてもスッキリしました!!
女性20代(学生)

祝!再シリーズ化!一弥とヴィクトリカのコンビにまた会えるとは全く思いもよらず、しかも二人が大人になってるなんて!でも二人の性格や立場は変わらずいつも通りの二人で…
でもとても強い絆で結ばれていることが作中によく出てくるあの行動で分かりました。
ミステリーとしての質も変わらなくて最後までどうなっていくか分からず、一度読み始めたらイッキに最後まで読んでしまいました!これから二人がどうなっていくのか気になります!
男性20代(学生)

小さないばりんぼうでとびっきり可愛いヴィクトリカと生真面目な一弥の可愛くて力の抜けてしまうようなやりとりは相変わらず。しかしヴィクトリカはもう愛を知らない灰色狼ではなく、一弥は頼りがいのある青年になっていて、ふたりの変わらないところと変わったところを思うと感慨深いです。
懐かしい登場人物に加えて新しいキャラクターも魅力的で、今後の展開が楽しみです!
女性20代(会社員)

前作シリーズの嵐後、エピローグで語られたGRAYWOLF探偵社。
図書館の螺旋階段が、ニューヨークからアパートメントを繋ぐブルックリン橋。
学園内で住んでいたドールハウスがGRAYWOLF探偵社。内装は図書館の温室を彷彿させる……。
等々、前作を思い出させてくれる設定がちりばめられていました。今作のヴィクトリカは、自由に外を歩き回れるので、久城と一緒にギャング連続殺人事件に立ち向か
う。相変わらず、一弥は走り(漕ぎ?)、ヴィクトリカは手柄に執着しないまま。前作からの、一弥が戦争で負傷した足や、ヴィクトリカが事件の重要な話を聞いてしまったりと、ちょ
っと都合がよすぎる…かも?
バーレスクの階段に貼られていた赤毛のマジシャンと金の妖精のポスターや、ヨーロッパの新進俳優のきらきらした長い髪の方などなど…謎もまだ多く続編が今から楽しみです。オカルト省に変わる新たな黒幕らしきものなど、これからどうなるのかも期待しています。
女性20代(無職)

前作GOSICKとは場所が変わり時間が進み2人の関係も少し進んだと思ったのですが、やりとりは相変わらずで懐かしく思いながら読みました。
パイプをくゆらせながら推理する可愛いヴィクトリカちゃん、優しくて挫けない一弥のコンビは微笑ましくて大好きです。舞踏病に罹った個性的な人物も桜庭一樹先生ならではだと思います。最後はどっちなのかどうなってしまうのかハラハラしました。
エピローグでは、私の好きなキャラの名前が出てきてニヤリ。これは続刊で登場するのではないかと期待します!早くも続きが楽しみです!
女性20代(会社員)

全く期待を裏切らない作品でした。
新大陸に舞台を移しても互いを思いやる一弥とヴィクトリカと、それを取り巻く新たな仲間や敵や謎がとても魅力的で安心して楽しめました。
更なる続巻が期待できそうなラストも嬉しいサプライズでした。
男性30代(会社員)

あー、面白かった!と、本を閉じたときに素直に思いました。
シリーズ前作の最後が、「二人はいつまでも幸せに暮らしました」といってもいいような大団円だったのですが、王子様とお姫様ではない二人です。新しい世界を作り、自分たちの居場所を勝ち取るために手をつないで歩いて行くさまがほほえましく、頼もしく思えました。
前作までヴィクトリカは、ある意味自分一人のために世界と対峙し、謎を解いてきたように思います。しかし今作には、一弥や緑青のように、愛するもの、守るものがいます。それは時に弱点になります。もう子どもではなくなった彼女が、誰かを助けるために奔走する姿を見て、ヴィクトリカは変わったな、大人になるのだなと思いました。もちろん、変わらずにお菓子ばっかりむぐむぐしていたり、一弥に素直になれずに甘えたりするところもかわいらしくて良かったです。
一弥も一弥で、彼女に自分らしくいてもらうために、振り回されつつも世話を焼くのが楽しそうで、見ていてにこにこしてしまいました。
新しい世界の設定も、とても魅力的でした。1930年代のアメリカは、おおきな嵐を切り抜けて新しい価値観を生み出していく場としてはとてもふさわしいと思いますし、世界大戦が二度終わっているということは、もう戦争によって二人が引き裂かれるということはないのだと思いたいです。
これから、アメリカが強く、大きくなるための争いに、二人がどう巻き込まれ、生きていくのか、楽しみに拝見したいと思っています。
女性30代(専門職)

もう続きは読めないと思っていた「GOSICK」シリーズ。その続きが読めるなんて、それだけで感動です。
このシリーズの軽快なテンポ、不思議な世界観、伏線と回収、ヴィクトリカの可愛らしい描写は健在で、とても読みやすく、どんどん進んでしまいます。
旧世界の暗く重たい雰囲気は、新しい大陸の新しい世界によって明るく変化しました。登場する人物たちも個性的で、とても楽しかったです。
男性40代(会社員)

GOSICKシリーズを読むのが初めてなので、ヴィクトリカと一弥の関係が曖昧ななか、読んでいきました。
物語のなかのヴィクトリカは愉快な物言いと、電話を極度に嫌うというつかみ所のないレディのように感じました。一方、一弥は一歩引いた形でヴィクトリカに接しているのが滑稽で笑けてしまいました。
これを機会に過去の作品を繙いてGOSICKシリーズを愉しみたいと思いました。
男性40代(公務員)

「おかえり、ヴィクトリカ」
心の中で呟きながら、本の扉を開きました。
前巻のエピローグで描かれていた探偵事務所の活躍が読めるとは、嬉しい驚きでした。
大人になっても、二人は相変わらず。
傲岸不遜に振舞うヴィクトリカと、従者として付き従う一弥。だけど本当は、ヴィクトリカが一弥に従っているのかも。一弥がいるから、ヴィクトリカは獣の本性を抑えることができ、人としての感情を維持できるのです。優しくて頼りなさそうに見えても、芯に強さを秘めているのは一弥の方。
「この出会いは運命だもの」危機に瀕しても、ヴィクトリカに対して冷静に言える一弥のなんて凛々しいこと。ちょっとだけ大人になって、だけどちっとも大人になっていない二人の、新大陸での活躍はまだまだ続きそうで、この先も楽しみです。
だけどねヴィクトリカ、甘い物ばっかり食べて、ちゃんと歯磨きもしないと、虫歯になっちゃうよ。
男性50代(会社員)

実はGOSICKシリーズ一見の私です。
キャラクターや世界観など前知識無しで読み始めました。そのため最初は時代背景、一弥とヴィクトリカの関係性や個性豊かなキャラクターたちにとまどいつつという感じでした。しかし、物語はテンポ良くすすみ、最後の展開などは一気に読んでしまいました。禁酒法からのギャング達の闊歩する世界はなんだかドキドキしますよね。様々な文化が入り交じるアメリカの空気を感じる世界がつくられていて、一緒に町を歩いているように、謎解きを一緒にしているように楽しかったです。
次につながる終わり方で、どんな事件が持ち込まれたのだろうと気になります。
シリーズの最初から読んでみたいと思いました。
女性